洋書コーナー

“Becoming” by Michelle Obama

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⭐️⭐️⭐️⭐️(4つ星)

2020年に読みたい本としてあげていた3つの本の中で一つだけ読み終わっていなかったこちらの本ですが、年初めに読み終わることができてよかったです。基本、ノンフィクションがちょっと苦手なので普通でも読むのが遅い私がさらにゆっくりと読んだこちらの一冊。途中まで読んでは止まり、読んでは止まりを繰り返しながら後半は一気に読めました。

結果は4つ星です。まあ読む前から私はオバマさんとミシェルさん贔屓なので、公平な目でみれていないと思いますが、アメリカの大統領とその家族になるという重荷というか重大さを少し垣間見ることができたように思います。色々な舞台裏話や生い立ち、馴れ初めなどパーソナルな部分がとても興味深かったです。

読む前は彼女のことはハーバード出の弁護士ということぐらいしか知らなかったので、勝手に上級階級で生まれ育った人なのだと思っていましたが、シカゴのあまり治安がよくない地域で叔母と叔父の家の2階で家族と暮らしていたなど想像していなかった彼女の生い立ちに少しびっくりしました。

彼女のように上流階級で育った訳でもなく、さらに黒人で女性というだけで様々な困難に立ち向かわなければならない状況の中、自分の信じた道を進み、前向きに愛をもって様々なことに立ち向かっていく彼女の姿はみている人そして読む人に希望を与えてくれると思います。

私も読んでいて、私って世の中の為に何ができているのだろう?と考えさせられました。しかも彼女は本当に心の底から世の中をいい方向へ変えたい(これは旦那さん(オバマさん)にも言えることと思いますが)と思っているのだなあということが伝わってきました。国のトップに立つ人にはこのような気持ちが心の底からある人になってほしいものです。

そしてオバマさんとミシェルさんの私が好きなところはいつもユーモアを忘れないようにしている気がするからです。オバマさんのCorrespondents’ dinnerでのMic Dropや、バスケットボールのビデオとか、ミシェルさんのカープールカラオケなど、真剣な時は真剣だけど笑う時は本当に笑っているところがとっても素敵で共感が持てます。またハミルトンのミュージカルキャストをホワイトハウスに呼んでパフォーマンスをした時もよかったし。なんかこの二人は何をしてもかっこいい!親近感が持てるし、友達になりたいと思わせるお二人です。

そしてこの本はもちろん政治のこと、キャリアのこと、人生のことなど書かれていますが、私が一番感じ取ったのは愛です。この本は愛に溢れた本だと思いました。ミシェルさんの旦那さんと娘さんたちに対する愛がところどころに散りばめられていて、彼女の家族愛が伝わってきました。また自分の家族はもちろんのこと恵まれない地区に住んでいる人たちに対する愛、ミリタリーの人またはその家族へ対する愛、そして子供達への愛などたくさんの愛が感じられる本だったというのが一番の感想です。

アメリカの大統領そしてその家族になるということは一つ一つの細かい行動や発言が非難されるという厳しい立場で、それによって受ける精神的なダメージも生半可なものではないと思いますが、その中でできる限りのことをやり遂げたという安堵感が最後に見受けられました。これからも何らかの形で活躍してくれることを祈っています。

この本は誰にでも戸惑うことなくおすすめできる本でした。日本語版も出ているようなので、英語版でも日本語版でもお好きな方をぜひ読んでみてください。

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