洋書コーナー

“If I Never Met You” by Mhairi Mcfarlane

アマゾン購入はこちら↑

⭐️⭐️(2つ星)うーん。残念ながら星2つ。夏なので何となくときめくようなロマンスが読みたくなってこちらの本を手にしてみましたが、ときめかずに終わってしまいました。

こちらの作品は2020年に出版された本で、この作者は他にも何冊もベストセラーを書いている割と有名なイギリスの作家さんのようです。私は聞いたことのない作家さんでしたが、ユーチューブで読んでいる人を何人かみて、たまたま安くなっていたので買ってみました。

あらすじは30代半ばの弁護士ローリーが18歳から付き合っていた長年の恋人ダンに振られるところから始まります。このままダンと結婚して子供を作って幸せになると信じていたローリーにとってそれはとても衝撃的なことで、ローリーはもうどうしたらいいのかわからなくなります。そこでたまたま同僚でプレイボーイと言われているジェイミーと知り合い、ひょんなことからローリーはダンを嫉妬させるためにそしてジェイミーは出世をするために二人の偽の関係を作り上げることになります。

なぜ2つ星かというと、とにかくつまらなかったからです。Goodreadsでは星が3.89だし、ブックチューブでも悪い評価は聞いてなかったし、これはもしかすると私の感受性に問題があるのかもしれませんが、私は主人公に心から共感することができませんでした。偽関係を始める理由づけにもちょっと納得いかないところがあるし、最初から最後まで予想通りの展開で、読み進むのが難しかったです。確かにロマンスコメディー系は予想通りの展開が多く、そこが安心して楽しめる強みということもありますが、こちらの作品はロマンスコメディーのジャンルでもない感じですし、ロマンスもイマイチ盛り上がらないし、とにかくトキメキがなかったのです。これはもしかしたら私が歳を重ねてときめくスイッチがうまく働いていないせいかもしれませんが、個人的には残念な作品でした。

系統でいうと多分Sophie Kinsella 系といってもいいかもしれません。Sophie Kinsellaもある意味予測可能なロマコメですが私はSophie Kinsellaの本は好きなのでやっぱりこの作者さんと私の相性が合わなかったのかもしれません。そしてこの作品内で多々使われているイギリスの有名人などの言及がわからなかったから楽しめなかったというのも低い星の一因かもしれません。(この点に関しては私が悪いのですが。。)

会社の中で人の恋愛に関してそれほど関与するのか?というところもちょっと不自然な感じがしたし、とにかく話の進みがゆっくりで予測可能なので続きはどうなるの?感が薄く読み終わるのに時間がかかりました。最近サスペンスやミステリーを読むことが多いのでもしかしたらそのせいでこのようなハートウォーミングな話をつまらなく感じてしまうのかもしれません。

とはいえ、ローリーとエミリーの友情やジェイミーとハッティーの友情には心温まったし、家族との複雑な関係や、家族愛にも胸が熱くなる場面もありましたのでいいお話だとは思いましたが、ちょっと説得力にかけるかなと感じました。もしかしてこの作家さんはロマンスよりも友情を書かせた方がいいのかなと思ったりもしました。

私にとって、この作家さんはこの本が初めて読む本だし、ベストセラーの作家さんなので、機会があれば他の作品も読んでみてから最終的な結論を出したいと思いました。ちなみに私が調べたところによると日本語の翻訳はまだ出ていないみたいです。

なんか胸がときめくロマンスが読みたいなあ。。もう無理なのか?

アマゾン購入はこちら↑
ランキングに参加しています。よかったらクリックしてください。 ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Translate »