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“The Secret She Keeps” by Michael Robotham

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⭐️⭐️⭐️(3つ星)

今回はMIchael Robothamさんのサスペンススリラー”The Secret She Keeps”をご紹介します。Michael Robothamさんの本は初めて読むので、彼についてはよく知らないのですが、ツイッターなどでよく彼の本を見た記憶があるのできっと有名な作家さんなのだと思います。こちらの本は2017年に出版された本らしいので新しくはないけどそれほど古くもないですね。GoodReads の星も4つになっていたのでなかなか人気のある作品だと思われます。

話はAgathaとMeganという環境の違う二人の妊婦が知り合うところから始まります。Agathaはスーパーマーケットで働いていて、お店で何度もMeganを見ているので彼女のことを知っていますが、Meganは最初はAgathaのことを知りません。AgathaはMeganの家庭(スポーツキャスターの旦那さんに子供二人で素敵な家に住んでいる。)が完璧のようにみえて、いつも羨ましく思っています。そんなある日、二人はスーパーで会話を交わすことになり、そこから少しづつ交流を始めます。しかしこの二人はそれぞれ人に言えない秘密を隠し持っていたのです。という感じのあらすじです。

私の評価は星3つです。読みやすいし、続きが気になるのでどんどん読み進むことができます。読者を引き込んでいく書き方はとても上手だと思ったのですが、なぜ星が3つかというと最後がまあイマイチというか予想通りというか思っていたよりも普通に終わってしまったところが残念だったというのが個人的な感想です。

構成はAgathaとMeganの二人の語り手がチャプターごとに交互に語っていくという形を取っています。これは二人の心情がわかるし交互に二人だけなので混乱することもなく読み進むことができて良かったと思います。どちらかというと主人公はAgathaなので、Agathaの方が強烈で複雑なキャラクターで、過去や心情もAgathaの方がより詳しく書かれていました。Agathaの行動は理解できない部分が多いのですが、それでも過去の話や生い立ちなどを読み進めるうちに共感というか応援したくなる部分が出てきている自分に気がつきました。Agathaを好きにはなれないけどどうか彼女に幸せになって欲しいと願っている自分がいたことも事実です。

物語の最後に物足りなさを感じたものの、そこまでの過程はハラハラドキドキで、作者の文体は私の好みに合っていて、最後まで楽しむことができました。全体的に不穏な雰囲気が流れているし、各箇所で『えー、なんでそんなことするの?』とか『もうこれ以上そんなことしなければいいのに』と思わせる事が多く、事がどんどん悪い方へ進んでいく系の話ですが、だからこそどんどん先へ読み進めたいという気持ちを煽る結果につながったのだと思います。読者を引き込む文体はさすがだなあと思わずにはいられませんでした。

登場人物とその人の背景や描写については、Agathaの過去について説明不足のところが多々あったり、母親との関係などももうちょっとAgathaが大人になってからの過去について詳しく書かれていてもいいんじゃないかなと思いました。彼女が大人になってから起きたことなどは彼女の口から話されているのですが、あまり話されていない部分もあり、あれ?そこの部分はどうなの?と思った点もありました。

他の登場人物については特に印象に残った人はいなかったのでまあ好きでもない嫌いでもない感じの薄い印象の登場人物が多かったように思いました。あっ、しかし、Agathaの若い頃の話で出てくる登場人物たちにはかなりの嫌悪を抱きました。その部分はかなり怒りを覚えたし、その過去を知っていたからこそ私は話の間中ずっと、Agathaに幸せになって欲しいと願っていたのだと思います。

またこの本は映像化もされているようなので、機会があったら映像のほうも見てみたいなと思います。

この本は文章的には割とサクッと読める本だと思うのですが、話の中に性的虐待やメンタルヘルスの問題など読む人によってはかなり辛い部分もあるので注意が必要だと思いました。彼の文体は私にあっていると思ったので彼の他の作品も機会があれば読んでみたいとおもます。もし彼の作品でもっといいよっていうものがあれば是非教えてくださいね。

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