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“The Silent Patient” by Alex Michaelides

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⭐️⭐️⭐️(3スター)

今回は去年、Goodreads アワードのミステリー部門で一番に選ばれた“The Silent Patient” by Alex Michaelidesの感想です。これはブックチューバーの間でもかなり読まれていたし、人気があるようだったので、結構期待して読んでしまいました。

あらすじはアリシアという画家の女性が自分の旦那を銃で撃って殺し、警察に捕まるがその後6年間一言も話をしなくなってしまいます。精神科病棟で薬漬けの日々を過ごすアリシアのところにテオというセラピストが来てなんとかアリシアに真相を話させようと試みます。テオはアリシアを理解しようとアリシアの家族や知り合いのところへ行き、色々話を聞いたりして必死になります。アリシアは言葉を喋るようになるのでしょうか?そしてなぜアリシアは旦那を殺したのでしょうか?という感じの内容です。

まず、話のコンセプトは興味深いと思いました。なぜ一言も話をしないのかというところが気になって、ぜひ読んでみたいなと思う人が多いのでしょうか?ブックチューブでもみんな読んでたし、Goodreadsアワードでもミステリーカテゴリー1位になってたから、これはきっといい作品なのだろうと思いながら読み始めました。(まあだいたい過去の経験からしてあまり期待して読むとがっかりさせられることが多いのですけどね。)

チャプターもひとつひとつが短いし、アリシアの話とテオの話が交互(?)に出てきたりして、飽きさせることなくサクサクと読める作品でした。ミステリーやサスペンスなどはやっぱり先が知りたいので途中で飽きることなくどんどん進めていける可能性が高いですよね。

結論から言うと星は3つです。うーん。まあ良くもなく悪くもなくという感じ。私はミステリーに強いわけでもないし、あまり犯人などを推測しながら読まないので、驚かされるところはそれなりに驚いたのですが、途中からこの私でもちょっとだけ予測をしてしまうような感じ(はっきりわかった訳ではないけど)だったので、もしミステリーをたくさん読んでいる人にとってはあまり驚きはなかったかもしれません。

登場人物も結構怪しい人ばかりで、まあそうゆう点でも典型的な推理小説と言えるのかもしれません。強いて言うならばなぜアリシアは話をしないのかというところの理由となる話とのつながりが興味深いなと思いました。

まあそこそこ楽しめたし、先が気になってどんどん読み進めたということは確かなので、よかったのですがこれを人に勧めるかといわれると、うーん。という感じです。別に勧めない理由はないけど、特におすすめ!という本でもなかったかな。ミステリー初心者だったらおすすめするかもしれません。

あとひとつ思ったのは作中のセラピーに関するくだりで、セラピストと患者の関係というかセラピーのプロセスを説明している文がすごく納得がいくというか、『あーセラピストっていうのはこうして患者を癒していくのねー。』と感心した文章がありました。これは作者の経験から出た結論なのかそれとも作者がこの題材についてリサーチをして気が付いたことなのかはわかりませんが、すごくいい文章だったと思いました。

昔は印象に残った文章は書き留めていたのですが、最近全くやっていなかったので、これからは読んだ本で印象に残った分は自分のノートまたはここに書き残しておきたいと思いました。

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