“A Court of Thornes and Roses” by Sarah J. Maas

⭐️⭐️⭐️⭐️(星4つ)
今回はブックチューブなどで人気のファンタジーロマンス(ロマンタシーとも呼ばれるらしい)、Sarah J.Maasの”A Court of Thornes and Roses”です。こちらのシリーズは現在(2025年12月)5巻まで出ているらしく、私が読んだこの最初の巻は2015年に出版されたようです。このシリーズに関してはブックチューブでよく目にしていたので、存在は知っていたし、すごく人気なことも知っていましたが、割と意見の分かれる作品らしく、個人的にファンタジーに苦手意識があるのでなかなか手を出す機会がありませんでした。しかし今年の初夏にギリシャに旅行に言った時に旅先のホテルでこの本が置いてあり、なんとなく読み始めたら割と面白くて旅行中に読み終わりたかったのでかなりのスピードで読んだのですが、残念ながら最後まで読み終わらず、続きが気になったので家に帰ってから買ったのですが、そこからすぐに読み始めなかったので結構時間がたってしまったのですがやっと読み終えることができました。
あらすじは19歳の人間Fayreがある事件をきっかけに妖精の世界Prythian(Spring Court)に連れていかれることになり、彼女の捕獲者であり妖精であるTamlinや他のキャラクターとその世界での様々な葛藤や進展などが書かれています。妖精と言ってもここにいる妖精は私たちが想像するようなピーターパンに出てくるティンカーベルのような妖精ではなく、野獣のような姿をした生き物だったり、さまざまな姿をした妖精がいるようです。そしてこのFeyreの捕獲者であるTamlinは野獣と人間のような姿形に自分の意思で変化することのできる不死の妖精です。そしてこのTamlinはこのSpring CourtのHigh Lordであり、王様のような存在です。Fayreは妖精の世界で過ごすうちに自分が想像していた妖精は少し違うものであることと妖精の世界に今何が起こっているのかを少しづつ知っていくようになります。
星は4つにしました。とても読みやすいし、妖精の世界の構築も面白いし、登場人物も共感はできないけど興味深いキャラがたくさん出てきますし、ロマンスもあり、戦いもあり、妖精の世界の未来が気になり、サクサクと読み進むことのできる物語だと思います。やっぱり人気作家さんだけあって読者の心をつかむのがうまいなあと思いました。特にこの手の物語は登場人物一人一人にファンがつくようなちょっとトワイライトを思い出させるような作品なのでロマンタシー好きにはたまらない本かもしれません。きっと熱狂的なファンがたくさんいて、推しキャラとかいるんだろうなと思いました。そしてきっと全シリーズを読んでいくうちにもしかしたら私も推しキャラができるのかななんて思いながら読みました。もしも映画化とかシリーズ化されたら誰をキャストにするかを考えるのも楽しいと思います。きっと調べたらたくさんのファンアートなどが存在することでしょう。それらをみるのも楽しいですよね。
熱狂的なファンも多いけど嫌いな人もたくさんいるようで、ブックチューブでかなりの辛口批評を受けているのもみたことがあります。確かにこの本はどちらかというとエンターテイメントとして読むものであって、あまり深く考えずに楽しんだ方がいい種類の本だとは思いましたがこれだけのファンがいてシリーズがまだ続いているということはやはりこの作家さんに才能があるからだと思います。まあ人気のものはなんであれ常に好意的な意見と非好意的な意見の両方を受けるものであり、この作品においても例外ではないということでしょう。
記憶の中では私にとって初めてのロマンタシーでしたが、なかなか楽しめたと思ったので星を4つにしました。ファンタジーもロマンスも普段はあまり読まないジャンルで、苦手意識もありましたが、あまり苦戦することなく読み終えることができました。先述した通り、このシリーズは現在5作目まで出ていますが、続きを読むかと言われると、機会があれば読みたいかもという感じです。一巻でも一応完結していたし、自分の中でもうこのまま終わりということにしてしまうこともできる終わり方だったので、どうしても続きが知りたいので続編を読みたいという感じではないです。
もし映像化された場合はちょっとみてみたいなと思いますが、読んだ本が映像化されるとがっかりすることが多いのでそこは少し心配なものの、個人的に思い入れのある作品ではないのでそれほどがっかりすることもないと思います。この本をお勧めするかと言われると、好き嫌いがかなり分かれる本だと思うので難しいですが、ロマンス本が好きで、でもちょっと違ったジャンルも読みたいなという人にはお勧めかと思いますが、生粋のファンタジーファンにはお勧めしないかなと思います。
しかしいろんな本を読んでいていつも思うことですが、頭の中でこのような別の世界を作り上げることができる作家の想像力って相当なものだなと感心させられます。自分も見たことのない世界をまるで行ったことがあるように詳細まで細々と書けることはすごいなと思います。
話の内容を忘れないうちにシリーズの続きを読んだ方がいいけど、積ん読がありすぎるのでそちらから読んでいきます。
