洋書コーナー

“The Song of Achilles” by Madeline Miller

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⭐️⭐️⭐️⭐️(4つ星)

今日は『Circe』で有名なMadeline Millerのデビュー作である『The Song of Achilles』です。2018年に出版された『Circe』がすごく人気で、私も図書館で借りたのですが、なかなか進まず結局DNFしてしまったのでこちらの作品も読みたいなと思いつつもなかなか手が出なかったのですが、先日近くで一年に二回の英語古本市が開催されて(コロナだったので2年ぶりぐらい!)その時に運良くこちらも見つけたので買ったところ、これまた運良く、ツイッターの洋書好きの皆さんがこちらのBuddy Readをするということで誘っていただき、私も参加いたしました。

あらすじはギリシャ1の戦士と呼ばれる強くて美しいDemigodのアキレスと不意の事故により自国を追放されたプリンス、パトロクロスの友情と愛情のお話です。パトロクロスが追放されてアキレスのいる国へ来てから二人の出会い、そしてChironのもとで一緒に様々なことを習った日々、それからトロイ戦争に駆り出されてからの10年がパトロクロスの目を通して書かれています。

星は4つ。とても綺麗なお話で、心打たれる部分も多々あり、二人を始終応援したいという気持ちにさせられました。また、彼女が書く文体がとても美しく、残酷な戦いのシーンなどがあるにもかかわらず全体的に美しい物語という印象が残りました。またパトロクロスとアキレスの間にある絶対的な信頼のようなものが強く感じられて良かったです。

ギリシャ神話に関しては少し前から興味はあり、『CIrce』も一度手に取っているのですが、途中でやめてしまった理由の一つに多分たくさんのギリシャ神話に関するキャラクターが出てきた時にまず名前が覚えられなくて辛くなってきたのが原因の一つだったと思われますが、数ヶ月前にPercy Jacksonシリーズの1巻を読んでいたので、なんとなくだけどそれで今回はいろんな名前や設定に慣れていたのが良かったのではないかと思いました。Percy Jacksonは一応子供向けの本という位置付けなので(大人も全然楽しめます!)ギリシャ神話系はPercy Jacksonから入ると何かと入りやすいと思います。ギリシャ神話に興味があるけど難しそうだなーと思ってる方はぜひPercy Jacksonから読むことをお勧めします。

という私もPercy Jacksonを一巻読んだだけなのでまだまだギリシャ神話については詳しくないのですが、今回はDNFすることなく最後まで読めました。途中でPercyに出てきたキャラクターChironも出ててきて『あっー!』ってなったのも嬉しかったです。そしてなりより今回はBuddy Readに入れてもらったので、そのおかげで割と順調なペースで最後まで読めたと思います。もしBuddy Readしてなかったら戦いのシーンで止まってだらだらとなかなか読み終わらなかったと思います。Buddy Readしてくれたみんなありがとう!

そう。私が苦手なのは戦いのシーン。残酷とか血がとかそうゆう理由じゃなくって映画でもそうなのですが、戦うシーンとかアクションシーンに飽きちゃうのです。だからこの本も戦いのシーンを読み進むのが結構辛かったかな。まあアキレス出てくるから戦いのシーンがないわけないんだけどね。

この本を読んでまたギリシャ神話・歴史をもっと知りたいをいう気持ちが湧いてきました。私は本当に無知なので、トロイ戦争が10年続いたこともトロイという場所が現在のトルコにあるということも知らなかったので、この本をきっかけにそこらへんの歴史上のことも知ることができて良かったです。そしてこれからもギリシャ神話を深く理解するためにに少しづつでも知識を増やしていきたいなと思いました。名前を覚えられればいろんな人がどんどん繋がってきて面白くなってくると思います。

アキレスはすごく魅力的でみんなが憧れるようなキャラで書かれていて、パトロクロスは心優しいけどどちらかというと外見的には劣るように書かれているんだけどでもパトロクロスは卑屈になることなく、誰になんと言われようとアキレスのことを愛し、アキレスのことを信じていてそしてアキレスも俺はかっこいいと奢る感じでもなく、パトロクロスを信じ、愛しているところがすごく良かったです。なんかいろんな人や神や歴史を巻き込んだ壮大な愛の物語という感じがしました。(壮大という言葉がぴったり)

なんかこの二人の間にあるものは単に友情とか恋愛とかそう言った言葉で言い表すことのできない何かもっと深いもののように感じられました。なんかソウルメイト的な。

そしてお話にはトロイの木馬とかは全然出てこないのだけど(確かトロイの木馬はアキレスが死んだ後の話だから)、私はなんかメインの話のサイドストーリー見たいのが結構好きなので、そこらへんはなくても全然大丈夫でした。(全然関係のない話ですが、ちなみに先日クルエラ(101匹ワンちゃんの悪役)の映画を見まして、これもメインの話のサイドストーリー的というか裏話がわかるようななところがとっても良かったです。そしてクルエラは私が子供の時に一番一番怖かったキャラ。)

この話を読み終わった後にブラッドピッド主演のトロイが見たくなりました。ブラッドピッドがアキレス役で主演しているみたいなんだけどこれって適役かも。頭の中のイメージと結構合ってる感じ。普段は映画も歴史物とか戦いものとか割と苦手なのですが、このトロイは是非是非見てみたいです。(パトロクロスも出てくるのかしら?)

『The Song of Achilles』は歴史好きの人でもそうでない人でもお勧めできるいいお話だと思います。とても素敵な本なのになぜ4つ星かというと多分この本が絶賛されているのを知っていたからちょっと期待しすぎたところがあったからと戦いのシーンでちょっと飽きてしまったのが要因です。すごく悲しいという噂を聞いていたので号泣かと思ったらそれほどでもなくアキレスのセリフの一文でちょっと泣いてしまったぐらいでした。しかしこの本はもしかしたら再読してもいいかなと思える本で、もっとギリシャ神話・歴史に詳しくなってから再読するともっと楽しめるのではないかと思いました。そして、これを読んだ後にDNFしてしまった『Circe』もまた手に取ってみようかなという気になりました。『The Song of Achilles』は作者の最初の作品だそうで、2011年に出版されていますがデビュー作にしてはすごく完成度の高い作品のように思いました。文体もとっても綺麗だし、きっとギリシャ神話と歴史についてもかなり勉強しているのではないかと思いました。今後も期待したい作者さんの一人です。

作者のインタビュービデオを見て知ったのですが、彼女は子供の時に母親がホメロスのイーリアスを読んでくれていて小さい頃からギリシャ神話の世界が好きだったと言っていました。ホメロスのイーリアスは彼女の大好きな本だそうで、私もいつか読んでみたいかも?と思ってしましました。

そしてこちらの作品は日本語翻訳も出ているようなので日本語で読みたい方はぜひ日本語版をどうぞ。(今更だけど日本語ではアキレウスというのね。)

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