洋書コーナー

The Thousandth Floor by Katharine McGee

⭐️⭐️⭐️(星3つ)

今回はKathrine McGeeのThe Thousandth Floorシリーズの一作目です。こちらの作品は巷では”近未来ゴシップガール”と呼ばれているらしいYA作品で、2016年に出版されたようですが今までブックチューブなどでも聞いた覚えがないので全く前知識なく購入した作品でした。確かに全体的にゴシップガールを連想させるものがありましたが近未来が舞台なので新テクノロジー的な要素もあり、ロマンスあり、ミステリーありと盛りだくさんの内容だったと思います。

あらすじは2118年のニューヨークを舞台にタワーという1000階の街そのもののような建物の中で繰り広げられる高校生たちの物語です。タワーそのものが一つの街なので、タワーの中には生活に必要な全てがあり、そこに住む人たちはタワーから出ることなく日常を過ごすことができます。タワーの上の方に住む人がお金持ちで下に向かうほどお金のない人たちが住んでいるという構成になっています。お話はタワーの一番上に住むお金持ちで容姿も完璧なAveryとその友達の間やそれぞれのキャラクターの人生で繰り広げられる様々なドラマが描かれています。

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“11/22/63” by Stephen King

⭐️⭐️⭐️⭐️(4つ星)

読むのにかなり時間がかかってしまいましたが、ついにこの長作を読み終えました。スティーブンキング先生の『11.22.63』です。作者は言わずと知れたホラーの王様スティーブンキングです。彼の作品は有名なものがたくさんあり、映画化されているものもたくさんあるのですが、よく考えてみたら映画はたくさんみているのですが実際に彼の作品を読んだことはあまりなかったように思います。彼はホラーで有名ですがこの作品は珍しくホラーではない作品です。ジャンルは一つに絞るのは難しいタイプの物語でSciFiでもあり、ヒストリカルフィクションでもあり、ラブストーリーでもあるようなタイプの物語でした。

この作品は2011年に出版されたのですでに結構な時間が経っている作品なのですが、ツイッターなどで読んでいる方を複数見かけ、評判も良さそうだったので読んでみることにしました。何と言っても740ページの大作で読み終わるまでにかなりの時間がかかってしまいました。しかし読み終わった後の読了感は満足のできるものでした。

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“Project Hail Mary” by Andy Weir

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(5つ星)

今回はSFファンにもそうでない人にも人気の作品『Project Hail Mary』by Andy Weirです。こちらの作品は2021年に出版され、ブックチューバーの間でもかなり話題になっていました。私は個人的にSFが得意ではないので最初はあまり読みたいとは思っていなかったのですが、いろんな人の感想を聞くたびにSF好きじゃなくてもいける!ということを耳にし、機会があったら読んでみてもいいなーと思っていました。

家族にSF系が好きな人がいるので誕生日のプレゼントに買ったところとても気に入ってくれて、家族の一員もう一人も読み、絶賛していたので私も読んでみることにしました。

あらすじはRyland Graceという主人公が長い眠りから目を覚ますところから始まります。ネタバレしたくないので詳しくは書きませんが、実は彼は地球を救うために宇宙にいるのですが、自分でもなぜ自分がそこにいるのか何をすればいいのかまた自分が誰なのかということも覚えておらず、記憶の糸を辿りながら少しづつ状況を把握していくという設定です。自分の置かれた状況と過去を少しづつ思い出していく間にも次から次へと問題が起こり、それを解決していかなければなりません。

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“When You Reach Me” by Rebecca Stead

⭐️⭐️⭐️(星3つ)

今回はサクッと読める”When you Reach Me” by Rebecca Steadです。これは児童書(またはYA)とカテゴライズされている本で、10歳ぐらいからおすすめとなっていました。

あらすじは6年生の女の子ミランダとその周りで起こる日常と非日常の交差を6年生の視点から書いたもので、ミランダと同じアパートに住む親友のサルがある日突然、近所の子供に殴られてしまい、その日からサルはミランダと話をしなくなってしまうところから始まります。サルがなぜ友達でなくなってしまったのかわからないながらもサルと距離を置き、新しい友達と仲良くなっていくなかで、ある日ミランダが学校から帰ってくると家の鍵が開いていて、そのあと誰からかわからない謎のメモを見つけます。このあとミランダはさらに数枚のメモを見つけます。メモにはミランダにとってわけのわからないことが書いてあり、誰かの命が危ないというような内容が書かれています。誰がそしてなんのためにミランダにメモを置いているのか?危険にさらされる友達とは誰のことか?

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