洋書コーナー

“Kite Runner” by Hosseini Khaled

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⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️5/5

この本はかなり前に読んだ本ですが、友達が読んでいて勧められたので読んでみたらすごくよくてこの作家の2番目の本のサイン会まで行ってしまったほど好きになった作家です。ちなみにこの作家の2番目の本A Thousand Splendid Sunsもすごくよかったのでこちらもオススメです。Kite Runnerは私がアメリカに住んでいる時に結構人気でたくさんの人が読んでいましたが、私は内容も全然知らなくて、表紙だけ見てなんだか暗そうな本だなーと毛嫌いしていました。みじかな友達がいいよと勧めてくれたので読んでみて本当によかったです。この本は心にいつまでも残る一冊となりました。

話はアフガニスタンに住むお金持ちの男の子アミールとその召使いの子供ハッサンの友情のお話です。この本を読む前私はアフガニスタンについてほぼ何も知りませんでした。(未だに詳しくは知りませんが。。)しかしこの本を読むにつれアフガニスタンの状況に興味をもち、アフガニスタンについて少し調べたりもしました。(ハッサンはHazaras((ハザーラ人))という民族でこのHazarasという民族はルーツがモンゴル人なので顔がちょっとアジア系だったりするとか。その民族は歴史的背景もありアフガニスタンでは差別されがちであるなど。)

内戦や差別、私たちから見ると理不尽に見えるルールなど中で生きる人々の心の中を垣間見たような気持ちになりました。もちろんフィクションなのでですが、作者は11歳の時にアフガニスタンから他の国へ亡命してきた経験があるだけに本の中のアミールとハッサンは作者の子供の頃の思い出もどこかに含まれているのではないかとも思いました。ドロドロとした醜い戦いの中でこの本はアフガニスタンの美しい光景の描写も素晴らしいです。

内容は重くて心が痛むような内容ですが、読んだ後に何度も何度も思い出して考えさせられた本です。難しい内容ですが、英語的にはそれほど難しくなかったように記憶しています。(かなり前に読んだのでちょっと忘れました。すみません。)

文章は非常に美しく、しかも堅苦しく書かれていないので、読みやすくどんどん読み進めていける本だと思います。Khaled Hosseiniはまだ3冊しか本を出版していませんが、どれも私は大好きな本なので(3冊目もよかったと思うのですが実は内容をあまり覚えていないので1冊目と2冊目よりはインパクトが少なかったのでしょう)興味があったらぜひ読んでみてください。ちなみに3冊目And the Mountain Echoedが出版されてから6年経ってしまっていますが、どうしたのでしょうか?ちょっと心配ですが、きっと素晴らしい新作がもうすぐ読めることを期待しています。

ちなみに邦題は『君のためなら千回でも』だそうです。映画も出てますが、私は映画はみていません。日本では本もあまり人気がなかったように見受けられますが、この本は私の中で多分トップ10に入るオススメの本です。星は5つ星!

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