洋書コーナー

”Get a Life, Chloe Brown”by Talia Hibbert

⭐️⭐️⭐️(3つ星)

今回はロマンス小説の”Get A Life, Chloe Brown”を読みました。普段あまりロマンス本は読まないのですが、この本はブックチューブでかなり人気のある作品だったので読んでみることにしました。この本は2019年に出版されたようで、ブックチューブで人気のロマンス本だったので存在は知っていて読んでみたいなとは思っていました。ChloeBrownは3人姉妹で、あと2人の姉妹についてのロマンス本も出ているようです。

あらすじは慢性疾患を持っていて普段はリスクを極力避けて生きているChloeがもっと人生を満喫するためにやりたいことリストを作ります。リストを作ったもののなかなかそれを実行に移せないChloeですが、ひょんなことからChloeの住むアパートのハンディマンでアーティストでもあるRedのウェッブサイトを作ってあげるかわりにRedがChloeのリスト実行の手助けをするという取引をすることになります。取引をする前に二人はお互いにいい印象を持っておらずお互いに魅力を感じながらも避けあっているようなところがありましたが取引をきっかけに二人の仲は急接近していくことになりますが。。。。

私の感想は星3つでした。かなり期待してしまったのでちょっと残念な気持ちでしたがこれはもしかすると私の年齢も関係していてロマンスに疎くなってしまっているからかもしれないなと思いました。普段あまりロマンス本を読まないのでロマンス特有の最初から結末が分かっちゃってる感がダメなのかなんなのかよくわからないのですが、自分の中で最近ときめきの感情が欠けているように思われます。若い時は恋愛ものの漫画とか読んでドキドキしてたのに。。。昔読んでドキドキした恋愛ものを今度読んでみてまだドキドキするものなのか検証してみたいです。読みながら一人でニヤニヤしちゃうような経験をまたしたい!

と話が少しずれてしまったけどこのお話のメインキャラクター二人は共に心に傷を負い、恋愛に対して臆病になっている二人の感情は理解できるし、そんな二人が心を開いていくのも良かったんだけど多分心を開くのが結構急速に進んだように思ってしまったのがドキドキ感に欠けた理由かもしれません。でも二人の相手に対する思いやりとか気遣いとかはすごく良かったし、特にRedに関してはこんなに相手の体のこととか気持ちとかを考えてくれる男の人ってなかなかいないんじゃないかなと思いました。

キャラクターも好感が持てたし、二人ともとても可愛くて全体的に微笑ましい物語だったんだけど、個人的にはドキドキ感に欠けていたので(Steamyなシーンはたくさんありましたが、ときめきを感じる部分に欠けたという意味で)星は3つになりました。しかし慢性疾患のあるメインキャラクターのロマンスというのも珍しいと思うし、過去の恋愛からの傷を引きずっている男性のキャラクターというのも珍しい方だと思うので作者が典型的なキャラクターの域を超えたキャラクター(現実世界ではたくさん存在するであろう人物)をメインに物語を書いたということが普段は取り上げられないけど同じように悩んでいるたくさんの人にとって意味のあることだと思うのでその点は素晴らしいと思いました。

一つなぜか印象に残ったのは途中で出てきたAnnieというキャラクターで、このキャラクターとChloeの関係をもっと深めて欲しかったなーと思いました。

やっぱり私はロマンス本が向いていないのかな?と思い始めていますが懲りずに一人でにやけてしまうようなトキメキを与えてくれるロマンス本探しを続行したいと思います。

私はときめかなかったけどこの物語はキャラクターもいいし、RedのChloeに対する思いやりや気遣いもいいし、Steamy場面も多々あるし、若い世代の読者はもっと楽しめる作品だろうと思いますので興味のある方はぜひ読んでみてください。

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