“Pieces of Her” by Karin Slaughter
⭐️⭐️2つ星
今回はサスペンススリラー(ミステリー?)ジャンルでとても人気のある作家さんKarin Slaughterさんの本を初めて読んでみました。彼女はとても人気のある作家ですでにたくさんのベストセラーを出版しています。ブックチューブでもミステリー好きな人はみんな読んでいるようで特に”Pretty Girls”と”The Good Daughter”が人気のようですが、去年の古本市で彼女の作品を何冊か見つけて買ったのでその中からひとつ選んだのが”Pieces of Her”でした。こちらは2018年に出版された割と新しい作品です。しかも読み始めてからネットフリックスでシリーズが始まったのを知りまして、期待を大にして読み始めました。
あらすじは30歳のアンディがお母さんとランチに行った時に予測していなかった事件が起こり、そこから今まで全く知らなかった母親の別の側面があることを知ります。しかし頑なに過去を話さずアンディを突き放す母親にアンディは困惑し、母親に言われる通りに自分の身を守るため逃亡生活をしながら母親の過去を探り始めます。そして平凡な母親だと思っていたアンディが想像もしていなかった母親の過去が明らかになります。
さて、Karin Slaughterさんは人気の作家さんでファンの方も多いと思うので、申し訳ないのですが今回のこの本に関しては2つ星になってしまいました。残念ながら物語にのめり込むということがなく、読み進めるのが難しかったので読み終わるのにかなり時間がかかってしまいました。物語の始まりはドラマチックに始まり、どうなっていくのか先が知りたくなるのですが読み進めていくうちに割とゆっくりした展開と、過去と現在を行ったり来たりする時制の変化、また登場人物の多さに少し困惑してしまいました。話の展開がゆっくりなので読みながらちょっと飽きてきてしまったのが残念でした。アンディが母親の過去を探る現在と、30年前に起こった出来事が交互に語られていくので、時間を開けて読むと少し混乱してしまうのと登場人物の名前に同じ名前が二つ出てきたり、似ている名前を使ってあったりと個人的にはこれも混乱の種でした。作者はなぜ同じ名前を使ったのか最後まで謎でした。
話自体はうまくできていると思うし、驚く部分もあったのですが、色々と現実的でない部分もあったと思うし、全体的になんとなく予想のつく展開というかこうゆう話は過去にもどこかでみたり読んだりしたことのあるような感覚に陥りました。キャラクターも残念ながら共感できる人は一人も出てこなかったし(強いて言えばステップファーザーは良かった)、主人公のアンディにはかなりイライラさせられました。(意図的だと思いますが。)
というわけで初めてのKarin Slaughter作品は残念ながら2つ星でしたが、去年の古本市で彼女の本を5冊も買ってしまったのでこれに懲りることなく彼女の他の作品を読んでみたいと思います。次に彼女の作品を読む時は評判のよい”The Good Daughter”を読んでみようかなと思います。
またこの作品はネットフリックスで映像化されているので映像化されるということはそれだけ評価されていると受け取れると思いますので私の感想を鵜呑みにせず興味のある方は読んでみてもいいかと思います。私もネットフリックスのシリーズをこれからみてみたいと思います。本の映像化は基本がっかりのものが多いですが本自体ががっかりだった場合映像の方が良かったりすることもあるかもしれません。また映像化にあたって詳細が変更されていることも考えられます。自分の頭の中で作り上げられたキャラクターがどのようなキャストでどのように演じられているのか興味があります。
Karin Slaughterさんは日本でも人気なようでたくさんの作品が翻訳されていました。こちらの”Pieces of Her”も日本語訳がでていました。