“Book Haul Feb 2022”

今日は読んでいない本が家にたくさんあるのに年に二回の古本市に出向き、またしても増えてしまった本達をご紹介したいと思います。地域の寄付から成り立っている古本市なのですが、毎回毎回読みたいと思っていた本が見つかるのでついつい買ってしまいます。しかも一年に二回しかないし、去年の10月まではコロナで数回中止になっていたので今買わなければ!という気持ちが出てきてつい買ってしまうのです。

10月の古本市ではスーツケース持参で自分でもびっくりするぐらい買ってしまったので、今回は行く前からちょっと自粛しようかなという気持ちもあったし、前回のように開催時刻前に行って並んで待つことができなかったのであまり期待をせずに行ったのですが、結構いいのが見つかって合計10冊(一冊は写真に写ってない)となりました。

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“The Shadow of the Wind” by Carlos Ruiz Zafon

⭐️⭐️⭐️(3つ星)

今回は今年(2022年)初めて読み終わった本です。こちらのCarlos Ruiz Zafonの”The Shadow of the Wind”は以前にブックチューブで進められていたのを見ていつか読みたいなと思っていたのですが、字がしっかり詰まったページが500ページほどあり、なかなか読む勇気が出なかったのですが新年の意欲があるうちに読んだほうがイイと思い、今年はこの本から始めました。予想通り苦戦をし、2月の半ばにやっと読み終わることができました。個人的に語彙が難しかったのと固有名詞も難しかったのが苦戦の原因かと思います。

あらすじは主人公のダニエルがある日お父さんに連れられて、”忘れられた本の墓場”に行きます。そこで本を一つ選んで持って帰るのですが、その本に魅了され、その本の作者であるJulian Caraxという人物のことを調べていくことになります。謎に包まれたJulian Caraxの作品と取り巻く人々についてゆっくりと謎が解き明かされているという内容です。

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“Aristotle and Dante Discover the Secret of the Universe”by Benjamin Alire Sáenz

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(5つ星)

 2021年最後の一冊に選ばれたのはこちら。”Aristotle and Dante Discover the Secret of the Universe” by Benjamian ALire Sáenzでした。一年の締めくくりにふさわしく堂々の5つ星です!

これはよかった。私好み。結構前に出版されて、ブックチューブで既にたくさんの人が推薦していたので、読みたい本リストには入っていたのですが、数ヶ月前の古本市で運良く見つけてやっと読むことができました。ジャンルがYAなのでもしかしたらあまり好みじゃないかな?とも思ったのですが、いやいや全然好みでした。2021年の締めくくりがこの本でよかったと思いました。

あらすじは友達がいない15歳のAristotle(Ari)とちょっと変わった性格のダンテの友情と困惑、そして家族との愛情と葛藤などがAriの目線から書かれています。またそれだけでなく様々な社会的問題もところどころに散りばめてあり、色々と考えさせられる一冊でした。友達がいないAriは15歳の夏ひょんなことからDanteと友達になります。二人は友情を深めていく中でAriの閉ざされた心も少しづつ開いていきます。またAriには戦争により心に傷を負った父親がおりその父親との関係はいつも少し距離を置いたものでした。父親を理解したいけれど理解できないAriの不満、そして家族の中で話をすることがタブーとなっている監獄にいる実の兄に関する疑問なども15歳の心に重くのしかかっており、それらの問題も織り交ぜながら話は進んでいきます。

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“An Unwanted Guest” by Shari Lapena

⭐️⭐️⭐️(3つ星)

今日はShari Lapenaという作家さんが書いた『An Unwanted Guest』です。私は最近またちょっとしたリーディングスランプに陥っていたのでそこから抜け出すべく殺人ミステリーのこちらを選んでみましたところ思った通り、犯人が気になるのでサクサクと読み進めることができおかげさまでリーディングスランプからは脱出できました。この作家さんもブックチューブでみたこと(聞いたこと)のある作家さんで、今まで読んだことはなかったのですが興味があったので手に取ってみました。

あらすじは山の奥深い場所にあるこじんまりした素敵なホテルにそれぞれの思いで、週末を過ごそうとやってきたゲストたちに起こる殺人事件のお話です。素敵な週末を求めてやってきたゲルトたちですが、山では吹雪が起き、停電そして雪により街へのアクセスも絶たれ、彼らはホテルに閉じ込められる状況に陥ってしまいます。そんな中、一人の女性が死んでいるのが発見されます。最初は事故だと思っていたゲストたちですが、二人目の死体が見つかり、それぞれがお互いを疑い始め、自分の身を守ることと犯人を探し出すことに必死になっていきます。

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Book Haul Oct 2021(古本市2021年)

私の住んでいる町の隣町で毎年、年に2回英語の古本市をやっていて私はこれを毎年心待ちにしているのですが、コロナのせいで2回ほどこの古本市が中止されていましたが今年の10月はついに開催されると言うことでいつもよりもっと気合の入った古本市となりました。小さなスースケーツを持って開始前から会場の入り口で並んでの参加となりました。

勝利品はなんと25冊。値段設定は1ユーロから5ユーロまでですが5ユーロの本は買わなかったので、私が買った本は全て1ユーロから4ユーロでした。しかも大変いいコンディションのものがほとんどでそして読みたかった本も結構見つけることができ大満足の古本市となりました。こんなにたくさんの本をいっぺんに買ったことがないので自分でもびっくりしましたがコロナの影響で次の古本市が開催されるかどうかなんて誰にもわからないという恐怖感からついたくさん買ってしまいました。

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“The Song of Achilles” by Madeline Miller

⭐️⭐️⭐️⭐️(4つ星)

今日は『Circe』で有名なMadeline Millerのデビュー作である『The Song of Achilles』です。2018年に出版された『Circe』がすごく人気で、私も図書館で借りたのですが、なかなか進まず結局DNFしてしまったのでこちらの作品も読みたいなと思いつつもなかなか手が出なかったのですが、先日近くで一年に二回の英語古本市が開催されて(コロナだったので2年ぶりぐらい!)その時に運良くこちらも見つけたので買ったところ、これまた運良く、ツイッターの洋書好きの皆さんがこちらのBuddy Readをするということで誘っていただき、私も参加いたしました。

あらすじはギリシャ1の戦士と呼ばれる強くて美しいDemigodのアキレスと不意の事故により自国を追放されたプリンス、パトロクロスの友情と愛情のお話です。パトロクロスが追放されてアキレスのいる国へ来てから二人の出会い、そしてChironのもとで一緒に様々なことを習った日々、それからトロイ戦争に駆り出されてからの10年がパトロクロスの目を通して書かれています。

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“Mexican Gothic” by Silvia Moreno-Garcia

Mexican Gothic

⭐️⭐️⭐️(3つ星)

今回は2020年に出版され、ブックチューブでも話題になり、2020年のGoodReads Choice Awardのホラー部門で一番に選ばれた”Mexican Gothic”by Silivia Moreno-Garciaです。ハローウィンの季節なので、ホラーが読みたくなり、読むことにしました。

まず、この本はブックチューブでかなり人気の本で私がみているブックチューバーはほぼ読んでいたように思います。Gothicに今まであまり興味がなかった(というかいまいちGothicの定義がよくわかってない)のでGothic系と呼ばれるものは進んで読んでこなかったのですが、この本は近所の図書館にたまたま新入荷されていたのと季節的にもぴったりだったので期待して借りました。

舞台は1950年のメキシコで主人公は美人でちょっと気の強くて頭の良いノエミという若い女性です。ノエミの従兄弟であるカタリナは数年前(?)にイギリス人のVirgil Doyleと結婚し、山の上にあるHigh Placeという家に住んでいますが、ある日ノエミの家族に『旦那が毒を盛っているから助けて』的な手紙を出します。カタリナの精神状態や病気を心配したノエミの父親はノエミを偵察に送り出します。High Placeに到着して生活を始めたノエミが家や家族の秘密を探りながらそれに影響されていく様子が描かれています。

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“The End of Loneliness” by Benedict Wells

⭐️⭐️⭐️⭐️(4つ星)

今回はBenedict Wellsの”The End of Loneliness”です。この本は原作がドイツ語だからかブックチューブなどではあまり話題になっていない本なのですが、ドイツでは人気の本らしく(The European Union Prize for Literature)、知り合い二人からオススメされたので読んでみました。

あらすじは主人公Julesの幼年期から成人して小学生の子供を持つまでの間、約30年間ぐらいの物語が主人公の目を通して語られていくというスタイルです。Julesは子供の時に両親を事故でなくし、姉と兄と一緒に寄宿学校に送られます。同じ寄宿学校とはいえ年齢の違いから兄弟とは違う建物に住むことになったJulesが成長していく過程で経験する(または過去からくる)悲しみや孤独、そして友情や愛情が書かれています。

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“The Kind Worth Killing” by Peter Swanson

The kind worth killing

⭐️⭐️⭐️⭐️(4つ星)

今日はPeter Swansonの”The Kind Worth Killing”という作品です。 ミステリースリラーのカテゴリーに入ると思います。こちらもブックチューブで紹介されていた本です。こちらの作者の本を読むのは初めてでしたがなかなかテンポよく進んでいく読みやすい本でした。2015年に出版された本でGoodreadsの評価も高かったと思います。

あらすじは空港のバーで出会った男女が飛行機を待つ間に話を始め、テッドという男性がどうせもうこの女性とは会うこともないだろうと酔った勢いで自分の妻が浮気をしていることを知ったという話を始めます。そして彼は半分冗談で浮気をしている妻を殺したいというようなことを話します。しかし話し相手をしていた女性のリリーはその話を聞いて『助けてあげる』と言い出したのです。。。

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“If I Never Met You” by Mhairi Mcfarlane

⭐️⭐️(2つ星)うーん。残念ながら星2つ。夏なので何となくときめくようなロマンスが読みたくなってこちらの本を手にしてみましたが、ときめかずに終わってしまいました。

こちらの作品は2020年に出版された本で、この作者は他にも何冊もベストセラーを書いている割と有名なイギリスの作家さんのようです。私は聞いたことのない作家さんでしたが、ユーチューブで読んでいる人を何人かみて、たまたま安くなっていたので買ってみました。

あらすじは30代半ばの弁護士ローリーが18歳から付き合っていた長年の恋人ダンに振られるところから始まります。このままダンと結婚して子供を作って幸せになると信じていたローリーにとってそれはとても衝撃的なことで、ローリーはもうどうしたらいいのかわからなくなります。そこでたまたま同僚でプレイボーイと言われているジェイミーと知り合い、ひょんなことからローリーはダンを嫉妬させるためにそしてジェイミーは出世をするために二人の偽の関係を作り上げることになります。

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